サッカー

「中島のポジションと重なる乾、香川らはウカウカしてられない」by 城彰二

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1: 2018/09/13(木) 23:48:06.66 ID:CAP_USER9
森保ジャパンは見事な船出を飾った。点数をつけるなら100点でいい。日本と同じく世代交代をはかっているコスタリカのメンバー構成や、その実力は、W杯出場チームのそれではなかったが、「どんなサッカーを見せてくれるのか?」と、疑心暗鬼だった3万3891人の大阪のファンの目を釘付けにした。新鮮だった。ワクワク感と、期待感を抱かせる自由な発想に満ちたサッカーである。

 ピッチに躍動感を作ったのは、連動と連携、そして、ダイレクトプレーを多用したタテへの攻撃意識の徹底である。北海道胆振東部地震の影響による準備不足もあって、森保監督は、本来、得意とする3バックではなく、慣れ親しんだ「4-4-2」の布陣を組んだ。
 左のサイドハーフに中島、右に堂安、小林、南野は、2トップというより、小林をワントップに、南野を1.5列目くらいに置いて自由にさせていた。中島、南野、堂安の3人に小林が絡むアタッカー陣の連携力とアイデア、特に中島、南野の海外組2人のドリブルを絡めた仕掛けが傑出していた。

 中島は左サイドで張りながらボールを持つと45度の角度で切り込み、そこからシュートか、パスかを選択する。アタッキングゾーンの前に、スペースがあれば、必ずドリブルで勝負を挑んでいく。その駆け引きと、ゴールへの執着心が抜群によくなっていた。FC東京でくすぶっていたときに取材する機会があったが、常に上を目指し探究心を失わない、その高いモチベーションに驚かされたことがある。

 「海外でプレーして突破力を身につけたい」と目標を持っていた。ポルトガルでプレーして1年、間違いなく進化、成長した。
 中島が、カットインして切り返すと、そのタイミングを狙って同時に、南野らが動き出す。ひとつのパターンというか、中島の癖やプレースタイルを熟知しての阿吽の呼吸があった。

 実は、サッカーには目に見えない「世代の波長」というものが存在する。私たちのアトランタ五輪世代にも、ヒデ(中田英寿)やゾノさん(前園真聖)との言葉で言い表せない感覚の世界での連携、連動があった。例えば、ヒデが右サイドでボールを持ち、「くっ」という一瞬の時間を作った瞬間に私が動き出す、というリズムがあったが、リオ五輪世代の彼らにも、その「世代の波長」が見えた。

2018.09.13 05:00
https://thepage.jp/detail/20180912-00000003-wordleafs

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南野は元々、技術力のある選手。海外で5シーズンプレーしたことで、フィジカルの強い選手に対しての体の使い方、ボディコントロール力がグレードアップした。後半21分に遠藤からのパスをペナルティーエリア内で受けた南野は、体を反転させ、代表初ゴールを決めた。そのシーンが象徴的。プレーから自信と責任感のようなものが垣間見えた。

 左サイドが起点になることが多く、右サイドの堂安は、なかなかボールを持てなかったが、守備面での成長をアピールした。ガンバ大阪時代は、守れない選手だったが、オランダで揉まれて、90分間の役割を覚えたのだろう。ハードワークを厭わず、守備面で、空いたゾーンを埋めるために走った。パナソニックスタジアム吹田のファンが、その堂安の変化を一番感じ取っていたと思う。

 ダイレクトプレーを徹底したタテへの速いサッカーを生み出したのは、ボランチ・青山の存在である。彼自身が公言しているが、森保イズムの体現者である。その青山が、コスタリカの攻撃の芽を摘み、ディフェンスラインからのビルドアップの起点となり、タテの効果的なパスを前線に送った。
 また遠藤とのコンビ、バランスも抜群だった。遠藤が、前でプレーすると、青山が守備的に下がって構え、2人は、絶妙のバランスをキープしながらゲームを中盤の底からコントロールしていた。

 若きアタッカーの積極性とアイデア、連携力に目を奪われたが、本当の森保イズムは、守備面にあったと見ている。ベンチ前に出て、指揮を執る森保監督の動きをチェックしていたが、チームがボールを持ち攻撃を仕掛けている際には、必ず守備陣のポジショニングに目を向けて細かい指示を
与えていた。
 コスタリカのカウンターに対するリスクマネジメントの徹底である。

 コスタリカのセンターフォーワードに対しては、2人でマークするように注意していた。完封に抑えこんだ、この手堅さが、森保監督のサッカーの特徴でもあり、代表チームを率いる際に必要なコンセプトだろう。 ロシアW杯で、ベスト16に進んだ西野ジャパンの継承も、この守備面に見られた。
 センターサークルのちょっと先あたりからプレスをかけて、組織的な守備ブロックを敷き、サイドに追い込み、ボールをそこで奪うというチーム組織が守られていた。
 日本人の特徴を最大限に生かそうと考える森保監督のサッカーである。

 今回は、乾、香川、長友、原口、柴崎、吉田といったロシアW杯を戦った海外組の主力は召集されなかった。中島のポジションと重なる乾、香川らはウカウカしてられないという危機感を抱いただろう。過酷なレギュラー争いは間違いなくチーム力の底上げにつながる。ただ「世代の波長」という点では、違う世代とのマッチングで、新たな化学反応が生まれる期待感もあり、一方で噛み合わないという不安もある。
 例えば、左サイドバックの佐々木は、中島のプレーを生かすため、攻撃参加を控えていたが、ここが運動量で、群を抜き、オーバーラップを繰り返す長友に変われば、どうなるのか。カタールW杯までに時間は十分にある。様々なマッチングのテストも、この先の重大なテーマだろう。

 右のサイドバックの室屋に比べれば酒井宏が上だろうし、三浦も吉田麻也にはまだまだ及ばない。また素晴らしいパフォーマンスでアピールに成功した若手が、今後、代表で引き続きコンディションを維持することができるのか、という課題もある。
 10月には、ウルグアイとの親善試合が組まれているが、そういう格上の強豪を相手に、この試合のようなパスワークや連携を機能させることができるのか、という未知なる点も残る。ワントップにボールが収まらなければ、南野、中島、堂安の1、5列目から2列目が機能不全に陥る危険性も考えられる。
 だが、今は期待感が、それらの不安を上回っている。
 最後に。
 森保監督の五輪監督との兼任の是非が問題になっているが、森保監督は「聞く耳」を持つタイプで、今回も、選手選考に関して多角的な情報を集めていたと聞く。堂安らの東京五輪世代とA代表との融合も活発になるのかもしれないし、森保監督のマネジメント能力からすれば、十分に兼任は可能だという印象を抱いた。

(文責・城彰二/元日本代表FW)


引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1536850086


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Source: SAMURAI Footballers
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